宗教によって違う葬式の費用について

葬式の費用は宗教によって、全く違った様相を見せます。葬式の費用が最も高額なのは、仏教です。この宗教は、清貧を旨とし、誰とも争わず、中庸を旨とする、なかなかにアジア的なファジーな部分がある宗教ですが、そのお蔭もあって、拡大解釈もされております。端的に言えば、死後の名前である戒名にランクがあり、それは金額で決定するという、現世を来世まで引きずるような、可笑しな制度です。

坊さんへの支払いは数十万が当たり前で、有難さなどは、その金額をみただけで吹っ飛んでしまうことでしょう。これと対照的なのが、キリスト教の葬式の費用です。キリスト教はプロテスタントとカトリックとに分かれておりますが、どちらかといえば、ローマ法王庁から補助金が出ているカトリックの方が、お金がかからないで済むでしょう。キリスト教はカトリックだろうが、プロテスタントだろうが、葬式は一回限りで、通夜とか初七日などといった意味不明な坊さんへのお布施のシステムは徹底的に排除されており、これは素晴らしい点でしょう。

加えて、我が国固有の神道にしても、どちらかといえば、キリスト教に類似している所があります。通夜とか初七日などといった意味不明なものは無く、神主も場合によっては三人呼んでも十万円未満という破格の安値を付けています。葬式は金では無いなどと良く言われますが、今の時代、生きることに大変なのに葬儀にまで金を掛けることは難しくなってきているのではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です