変わってゆく家族の形とお葬式に対する考え

一昔前とは葬儀に対する考えは大きく変わってきているといわれています。人がなくなると隣近所の人々が力を合わせてその土地の風習に則りお葬式を執り行うと言う仕組みは、地方にはまだ色濃く残っているところがあっても、特に都市部にはほとんどそうした習慣はなくなりつつあります。家族が亡くなった後お葬式は葬儀社にすべて任せきりで、遺族は葬儀にかかった費用を支払うだけで、葬儀社の言われるままに執り行うと言う人は少なくありません。日本は世界一の長寿国となっていまや90代まで生きる人はけして珍しくない状況になり、お葬式に参列する人も親族がほとんどというものも多くなりました。

それでも親族が揃って一般的な葬儀を行うケースばかりでなく、なかには一人か二人の遺族を伴った規模の小さなお葬式を希望する人も少なくないようです。子供と孫と両親と祖父母といった3世代4世代が同居していた時代とは異なり、現在では核家族化がどんどん進んで高齢者が単身で生活する世帯も年々増えてきています。その結果高齢の単身者が誰にも看取られることなく亡くなると言うケースもそれ程珍しいことではなくなり、葬儀に関しても、たとえ近親者の遺族がいたとしてもごく小規模で費用をかけずにお葬式を行いたいと言う希望が増えているといわれています。その家庭の事情で葬儀にあまりお金をかけられないという人も多く、大勢の弔問客を迎えて執り行う葬儀ばかりではなくなっているのが現代の葬儀事情です。

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